ドラマ作品:共同生活が織りなす人間模様
テレビドラマ・リアリティショー
テラスハウス (TERRACE HOUSE)

現代の日本におけるシェアハウスブームの決定的な火付け役となったリアリティショーです。「用意されたのは、素敵な家と素敵な車。台本は一切ございません」というナレーションの通り、見ず知らずの男女6人が一つ屋根の下で暮らす様子を淡々と、時にドラマチックに映し出します。
本作の魅力は、何と言ってもその「おしゃれなシェアハウス」と「生々しい人間関係」の対比にあります。キッチンでの些細な言い争いや、リビングでの告白、卒業と新しい住人の加入といった、シェアハウスならではのダイナミズムが視聴者を惹きつけました。
特に、ソーシャルレジデンスと呼ばれる豪華な共用部を持つ物件の認知度を高め、若者の間で「シェアハウス=おしゃれで刺激的な住まい」というイメージを定着させました。
シリーズの軌跡と影響
東京からほど近いビーチリゾート、湘南から始まった舞台は、東京、ハワイ、軽井沢へと移り変わりました。多くの出演者がモデルやタレントとしてブレイクするきっかけとなった一方で、SNSでの誹謗中傷やリアリティ番組のあり方を巡る社会的な議論も巻き起こしました。
現在は制作が終了していますが、日本のリアリティ番組の金字塔として、今なお多くのファンに語り継がれているシリーズです。
| タイトル | 舞台・場所 | 放送・配信年 | 視聴確認・リンク |
|---|---|---|---|
| BOYS × GIRLS NEXT DOOR | 神奈川県・湘南 | 2012年 – 2014年 | Amazon / FOD |
| BOYS & GIRLS IN THE CITY | 東京都 | 2015年 – 2016年 | Netflix / FOD |
| ALOHA STATE | アメリカ・ハワイ | 2016年 – 2017年 | Netflix / FOD |
| OPENING NEW DOORS | 長野県・軽井沢 | 2017年 – 2019年 | Netflix / FOD |
| TOKYO 2019-2020 | 東京都 | 2019年 – 2020年 | Netflix / FOD |
※『テラスハウス TOKYO 2019-2020』については、現在多くのプラットフォームで配信が停止、もしくは一部のエピソードが制限されています。理由は出演者の一人がSNS上での誹謗中傷により、自死したためです。
カカフカカ−こじらせ大人のシェアハウス−

就職活動に失敗し、同棲していた彼氏とも別れて人生のどん底にいた主人公・寺田亜希が、中学時代の初恋相手が住むシェアハウスで再会し、奇妙な同居生活を始める物語です。
本作は、シェアハウス特有の「逃げ場のない距離感」を活かした大人のラブストーリー。同じキッチンを使い、リビングで顔を合わせる。かつての恋人でありながら、今はただの同居人という曖昧な関係性が、シェアハウスという閉鎖空間で見事に表現されています。
他人同士だからこそのプライバシーの確保と、住人だからこその踏み込みすぎた関係。そのジレンマが、こじらせた大人たちの再生を後押しします。
配信プラットフォーム
日本ローカルのドラマなのでカカフカカを見れるVODは多くなく、
TVerという日本のテレビの公式アーカイブサイトで、3−6話を除くエピソードが無料で視聴できます。(日本語のみ。日本国外からはVPN必須)
その他語の言語の字幕はVikiやNetflixにありますが、お住いの地域によって配信状況は異なりますので一度ご自身で確認してみてください。
カカフカカのオリジナル作品は漫画であり、オリジナル版のほうが内容が濃いですので、気になる方は漫画版をチェックするのがおすすめです。
こちらは英語版がAmazonのKindle版で配信されていますので、すぐに入手できます。

着飾る恋には理由があって

インテリアメーカーの広報として働く「着飾る女」真柴くるみが、ひょんなことから価値観の全く異なる人々が暮らすシェアハウスに転がり込むところから物語が始まります。
ミニマリストの料理人、オンラインカウンセラー、現代アートの卵など、多様なバックグラウンドを持つ住人たちが、表参道の広々とした一軒家で共生する姿は、現代の「職住一体」や「多様性の受容」を象徴しています。
特筆すべきは、共用部での交流が単なる癒やしではなく、主人公の凝り固まった価値観を解き放つトリガーになっている点です。料理や掃除といった日々の家事を通じて育まれる絆は、シェアハウス生活の最大のメリットと言えるでしょう。
- 配信プラットフォーム: Netflix
バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~
日本映画界を支える「名脇役」たちが、中国の動画配信サイトからの依頼で「役作りのために3ヶ月間シェアハウスで共同生活を送る」という設定のフェイクドキュメンタリー風ドラマです。
おじさまたちが家事を分担し、時には些細なことで喧嘩をし、時には同じ釜の飯を食いながら演技論を戦わせる姿は、シェアハウスが若者だけのものではないことを世に示しました。
共同生活における「ルールの遵守」や「適度な距離感」の重要性が、ベテラン俳優たちの円熟味ある演技(と設定)を通してユーモラスに描かれています。大人世代がコミュニティとしてのシェアハウスを選択する際の、最高のお手本とも言える作品です。
残念ながら、ローカルドラマなので英語などの字幕で配信しているサイトはありません。
- 配信プラットフォーム: Amazon Prime, U-NEXT
プラージュ 〜訳ありばかりのシェアハウス〜

誉田哲也の小説をドラマ化した本作は、シェアハウスの「セーフティネット」としての側面を鋭く切り取った社会派ヒューマンドラマです。
軽い気持ちで覚醒剤に手を出し、前科者となった主人公・吉村貴生が、行き場を失って辿り着いたのがシェアハウス「プラージュ」でした。そこには、過去に罪を犯したり、重い事情を抱えたりした「訳あり」の人々が集まっていました。
一階がカフェ、二階が居住スペースという構成は、実際のコンセプト型シェアハウスでもよく見られる形態です。他者と食事を共にし、お互いの事情に踏込みすぎず、それでも孤独ではないという環境が、いかに人の心を再生させるか。シェアハウスの持つ社会的意義を考えさせられる作品です。
- 配信プラットフォーム:Netflix, WOWOWオンデマンド, Amazon Prime Video , U-NEXT
妖怪シェアハウス

どん底に陥った気弱な主人公・目黒澪が、現代社会で人間のように暮らし、ひっそりと生き延びる妖怪たちが住まうシェアハウスに迷い込むことから物語が始まります。
お岩さんや酒呑童子といった有名な妖怪たちが、実は現代の悩める若者に寄り添い、時にはお節介を焼きながら支えてくれるという設定が非常にユニークです。舞台となる古民家は、近年日本で増えている「古民家リノベーション型シェアハウス」の理想的なビジュアル。
日本古来の「お隣さん」との助け合いの精神を、シェアハウスという現代の形に落とし込んだ秀作です。ルームメイトが「人間ではない」という極端な設定ながら、共同生活において互いの正体を尊重し、困った時に助け合うというコミュニティの本質が描かれています。
- 配信プラットフォーム: Amazon Prime Video , Youtube
メゾン・ド・ポリス

新人刑事の牧野ひよりが、退職した警察官たちだけが暮らすシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れ、彼らと共に事件を解決していくミステリードラマです。
この作品の面白さは、住人が全員「元警察官」という、極めて濃い属性を持つコンセプト型シェアハウスである点。料理担当、庭いじり担当など、高齢の住人たちがそれぞれの特技を活かしながら分業制で暮らす姿は、現代の「コレクティブハウス」の未来像の一つかもしれません。
個室は確保しつつ、リビングでは全員で捜査会議(あるいは宴会)を開く。専門的な知識や趣味を共有する住人たちが集まるシェアハウスのメリットが、ミステリーという枠組みの中で分かりやすく描かれています。
- 配信プラットフォーム: U-NEXT
シェアハウスの恋人

孤独を感じていた30代のOL、どこかミステリアスな既婚男性、そしてその男性に惹かれる不思議な青年の3人が、ひょんなことから一つの家で暮らし始めるラブコメディ。
「恋愛」を軸にしつつも、孤独な人々がシェアハウスという形で「擬似家族」を作り上げていく過程が丁寧に描写されています。リビングでの食事シーンや、何気ない夜の会話が、孤独を抱える現代人の心を癒していく様子は、まさにシェアハウスが提供する「コミュニティ」の価値を物語っています。
複雑な人間関係も、同じ屋根の下にいるという強制的な共有体験によって、少しずつ解きほぐされていく様が印象的です。
好きな人がいること

パティシエの仕事に熱中するあまり、恋愛から遠ざかっていた主人公・櫻井美咲が、高校時代の初恋の相手が経営する湘南のレストランで働きながら、彼とその三兄弟とシェアハウス生活を始めるラブストーリーです。
湘南の開放的なロケーションと、海辺の大きな一軒家。そこで繰り広げられる共同生活は、まさに「理想の夏」を詰め込んだ憧れのスタイル。
テラスでのバーベキューや、リビングでの談笑など、シェアハウスが持つ「プライベートとパブリックの融合」が非常に美しく描かれています。地方やリゾート地でのシェアハウス、あるいは特定の職業(飲食業など)に紐づいた住まい方をイメージするのに適した一冊です。
- 配信プラットフォーム: FOD, Amazon Prime Video
映画作品:スクリーンに映る共同生活の美学
邦画
シェアハウス (2011)

湘南の海が見える一軒家を舞台に、夫を亡くした女性、失恋した女性、キャリアに悩む女性など、世代の異なる4人の女性たちが共同生活を始めるヒューマンドラマです。
人生の岐路に立った彼女たちが、シェアハウスという新たな住まい方を通じて、自分らしさを取り戻していく過程が美しく描かれています。誰かと一緒に朝食を食べ、誰かの悩みを聞き、誰かの喜びを分かち合う。
この映画は、シェアハウスが単なる「安い住居」ではなく、人生を豊かにするための「選択」であることを教えてくれます。湘南の開放的な雰囲気と、丁寧な暮らしの描写は、日本でシェアハウスを探す多くの人に「こんな風に暮らしたい」というインスピレーションを与えてくれます。
- 配信プラットフォーム: Amazon Prime Video
テラスハウス クロージング・ドア

テレビシリーズ『テラスハウス』の最終回から続く、劇場公開作品です。シリーズ最後にして最大の「卒業」を見守る本作は、シェアハウス生活における一つの区切りとしての「別れ」に焦点を当てています。
これまでのメンバーとの思い出が詰まった家を去り、また新しい一歩を踏み出す。シェアハウスは永住の地ではなく、人生の通過点であることが多いですが、そこでの密度の濃い時間はその後の人生に大きな影響を与えます。
リアリティショーならではの、カメラの前で見せる表情と、その裏にある住人たちの葛藤が、劇場版らしいスケール感で描かれています。
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- 配信プラットフォーム: Amazon Prime, U-NEXT, FOD
漫画・アニメ作品:夢と趣味を共有する世界
漫画・コミック
4LDK (BRIDGE COMICS)

夢破れた元俳優の青年・春野陽(ハル)は、生活に行き詰まっていたところを、あるシェアハウスに拾われます。しかし、そこは「四季」の名を持つ訳ありのイケメンたちと、一人の幼い少女が暮らす場所でした。
同居人は、几帳面で厳しいエリート営業マンの夏生、軟派で女性慣れしたスカウトマンの秋貞、そして常に部屋に引きこもっているミステリアスな売れっ子小説家の冬次。さらに、この男所帯には冬次の娘である幼い少女・恵那(エナ)も一緒に暮らしていました。
物語は、この「男4人+少女1人」という奇妙な構成で展開する、ほのぼの子育て&共同生活ストーリーです。血の繋がりこそありませんが、エナの世話や日々の家事を通して、性格も職業もバラバラな不器用な男たちが少しずつ協力し合い、本当の「家族」のような絆を育んでいきます。
それぞれが抱える過去の挫折や悩み(夢への未練、仕事の重圧、家族との確執など)に向き合いながら、互いに支え合って再生していく姿が感動を呼ぶヒューマンドラマです。イケメンたちが慣れない子育てに奮闘する微笑ましい日常と、シェアハウスならではの温かい人間関係が魅力の作品です。
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リビングの松永さん

親の事情で叔父が経営するシェアハウスに住むことになった女子高生・園田美己と、そこに住む年上の不器用な大人たちとの交流を描いた年の差ラブコメディです。
特に、デザイナーとして働く27歳の松永さんは、一見怖いけれど誰よりも住人思い。彼が中心となって開催される歓迎会や、共有スペースでの何気ないやり取りは、日本のシェアハウスにおける「アットホームなコミュニティ」の象徴的な形と言えます。
キッチン、バスルーム、リビングを共有することで生まれる偶然の出会い。家族でもなく、単なる友達でもない「住人」という特別な距離感が、甘酸っぱい恋愛模様を加速させます。シェアハウスでの恋愛に憧れを持つ読者にとって、バイブル的な作品です。
- Amazonリンク: リビングの松永さん 1巻
たくのみ。

転職のために上京してきた主人公・天月みちるが、女性専用シェアハウス「ステラハウス春野」に入居し、同居人たちと美味しいお酒を楽しむ日常系グルメ作品です。
各話ごとに実在するお酒が登場し、それに合うおつまみと共に、住人たちがリビングで晩酌する姿が描かれます。これは、日本のシェアハウスにおける「キッチン・リビングの共有」がもたらす最も幸福な時間のひとつを象徴しています。
女性専用物件ならではの安心感や、仕事終わりの一杯を誰かと共有できる贅沢。都会で一人暮らしを始める不安を、シェアハウスという選択肢がいかに解消してくれるかを、お酒というツールを通して軽やかに伝えてくれる作品です。
原作は漫画で、アニメ化されています。
- 配信プラットフォーム: Amazon Prime Video
- Amazonリンク: たくのみ。 1巻

